さわかみ

GRAND CHAMPION

  • 1984年度 ショートボード女子
    グランドチャンピオン
  • 平野 彩子
  • 1960年4月18日生まれ
  • 神奈川県出身在住

私がサーフィンを始めた頃は、女性がサーフィンしているのがめずらしい時代でした。コンテストも女性部門はなく男性と一緒に出ていました。そんな時代にサーフィンをしていく中で、丸井プロという大会があって、外国から女性のプロも来日してました。私にとっていきなり世界のレベルの高さを見せつけられた大会でした。その影響もあり日本の女性サーファーのレベルアップのためにJPSAで女子プロの部門を作ってくれました。全日本アマで1位になっていましたが、プロというのはそれで食べていくということ、鵠沼でも新島でもハワイでもどんな波でも乗れるのがプロだと思っていましたから、私には程遠いものだと感じていました。そんな中、日本に来て日本のプロになった毛利留美さんの頑張りにすごく刺激を受け、彼女と戦っていきたいと思いはじめたんです。その後、全日本アマでもう一回優勝してアマチュアにけじめをつけてプロになりました。JPSAの試合ではアマチュアからプロになった顔ぶれが多く、お互いの力はわかっていたんでしょうね。その都度前の自分よりも強くなっていようと心がけて練習しました。女子のプロもしっかりとスポンサー契約してくれましたので、スポンサーへの恩返しというプレッシャーも大きかったです。その後1985年は外国の試合に出ていましたが1986年から1988年に3年連続グランドチャンピオンになったときは、全国から新しい選手が出て来ていたので、その中で獲れたのはうれしかったですね。チームメイトであり、コーチであり、ライバルでもある兄弟がいたのも私にとって大きいです。


今は試合には出ていないけれど、気持ちは今も変わっていないです。常に前の自分よりもステップアップしていきたいと思って海に入っています。“あの頃よりも今の方が決まってるじゃん!”て言われたいですね。世界を回るきっかけを与えてくれたのはJPSAが女子プロを作ってくれたからだと思っています。アマチュアでやっていたらスポンサーもつかなかったし、きっかけがつかめなかったですね。


今は昔に比べると誰もが海に入るようになったけれど、もっとサッカーやゴルフと同じように“サーフィンってすごい”って思われるような夢を与えるスポーツになってほしいですね。そしてもっと若い人たちにサーフィンを親しんでもらいたいし、世界を目指す生き生きとした目の若い人たちがたくさん出て来てほしいと思っています。

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