JPSA

一般社団法人 日本プロサーフィン連盟

GRANDCHAMPIONS

2018年 ショートボード男子グランドチャンピオン
加藤 嵐

1993年7月18日生まれ
東京都出身千葉県在住



第1戦のバリはいいスタートが切れたという感じでしたね。バリのJPSAは去年初めてセミファイナルまで行けて、今年はファイナルまで初めて行けました。それまでは1コケか2コケだったので。1番波の心配もなく、全体的にスコアできる波なので、オフシーズンに練習してきたことを乗った波でやろうと思いました。乗った波で実力は出せたかなと。

第2戦の伊豆はクオーターファイナルで負けました。自分の今年の最低ポイントですね。今年の始めはJPSA3連覇は頭に入れていなくて、出る試合では優勝をするということを頭に入れて、世界の試合に行ったのですが、ハイスコアを1本出した後にバックアップの2点が出せないことで負けたりして、ヒート中の自分の動きがわからないというか、シーズンの中で低迷していました。その状態で伊豆に参戦して。去年まではJPSAで勝つために小波を練習していましたが、今年は世界で勝てるように小波を練習しました。それで小波でどれぐらいできるだろうと思いつつも俺だけ1桁のスコアでした。良い波に乗れなかったという感じでしたね。振り返ると今年負けたヒートは自分が良い波に乗れずに負けたという印象です。世界の試合に合わせて調整していたけど、上手くまだ調整できていない中での伊豆の試合でした。ヒートの運び方がはまっていないということを世界の試合で感じたのですが、それを修正しきれなかったですね。

第3戦の田原は、波は良かったですね。でも途中で台風の影響で延期になって仙台新港で行われたのですが、その時自分は1本しか乗れませんでした。これも初めてです。でもそれで、最終戦の仙台の試合に気合いが入ったので結果としては良かったと思っています。

第4戦の新島は久しぶりに羽伏浦で開催されて、選手はみんな楽しんでやっていたと思いますね。パワーのある波でできてうれしかったです。宿も仲の良いメンバーで泊まって、試合は試合で気合い入れて各自良いライディングをしていこうというモチベーションで。新島の試合はよかったですね。

第5戦の大洗は、去年も優勝していて、波も好きなので、セミファイナルまでいけてうれしかったです。同じ場所で実力を出してまた上位に入れたのは、去年がたまたま優勝できたのではないと思えるし、去年のデータを元に戦えるようになれたと思うので。

第6戦は波数が厳しく、良い波に乗られたら負けるというような感じでしたね。それで見事に乗られてしまって、負けました。でも楽しかったですよ。今年自分の中で大切にしていたことは、いかにマインドをネガティブに持っていかないで楽しめるかということなので。意識的に自分をポジティブに持っていくようにしていました。そうじゃないと負けていましたね。それから、負けたからどうとかではなく、冷静に自分ができたことを見ていました。誰に負けたとか順位が何番というよりも、厳しい波で戦う中で、乗った波で何ができていたか、こうすればあともう少しスコアを伸ばせたかなとか考えたり。どうしたら自分がベストを尽くせるかを考えてやっていましたね。

第7戦の一宮は、稲葉玲王選手、村上舜選手、大原洋人選手とかいつも出ていないメンバーが出て楽しかったですね。志田下ポイントはプロサーファーがいっぱいいて練習が盛んな場所なので、地元のメンバーとファイナルを戦えたのがうれしかったです。完全に高橋健人選手に良い波乗られましたけどね。小さい時から自分よりも志田下で練習しているのを見ていたし、自分たちを引っ張ってくれた高橋選手が優勝して、自分の良い演技よりもその優勝が今年1番印象に残っています。小さい時からくっついて「お兄ちゃん、お兄ちゃん」って言ってた人なので。それと、今年はグランドチャンピオンを自力で取れたという感じがしています。去年は志田下でクォーターファイナルで負けて、田中英義選手がその試合を優勝すればグランドチャンピオンはまだわからないという状況の中で、英義選手が負けて決まりました。今年は同じシチュエーションで大切な試合の志田下の難しい波で、最低ラインのファイナルまで行けたので。優勝はなかったけど、去年より内容的に大切な所でヒートを落とさなくなったような気がします。

最終戦の仙台は、スコアできる波が少ない中、アンダープライオリティの波を上手く見つけられました。1週間前の田原の残りのヒートをやった時よりも波も上がって、スコアできる波も増えていました。速い波さえちゃんと乗れれば、スコアできる波はあるとヒート前から見ていました。視野を広げるというか、乗る波を選ばないで、来る波で自分がどれだけできるか、0.1ポイントでも点数を上げるようなライディングをしようという戦いをしました。それがよかったのだと思います。

今年はグランドチャンピオンは狙ってスタートしていなくて、世界の試合でベスト2を揃えられない中で、ここから世界を回って世界ランキングを上げて行くよりもJPSA3連覇した方が、自分もスポンサーもうれしいと考えたのです。種子島の試合の前ぐらいですかね。それで種子島でだめだったら獲れないだろうと思っていたのですけど、種子島が上手くいったので、後半からグランドチャンピオンを狙っていました。

今年努力したことは、誰よりもサーフィンをしたことですかね。他の場所はわからないけど、志田下でほぼ毎日入っていましたから。ほぼ毎朝コーチングを受けていて、コーチもあれだけやったのだからグランドチャンピオンを獲るだろうという感じで思っていますね。コーチングは今年で3年ですが、年250日ぐらいはコーチングしてもらっていると思います。コーチのおかげです。オフシーズンはないとコーチに言われています。

今年はグランドチャンピオンを目指す中で、3年目ということでみんなが自分を倒しに来ているようなプレッシャーは感じました。そう感じる中でも自分のパフォーマンスができたので、メンタルが強くなったかと思います。いつも通りやれば、いつも通りの自分のパフォーマンスができるという自信というか、プレッシャーに対する自信というか。それと、サーフィンが良くなっていってる感触があります。でも今年はそれが結果に結びつかなかったという反省もありますけど。

来年のことはまだそんなにはっきり決めてはいないです。来年気持ち的には世界でやっていこうと思っていますけど、中盤の結果次第ではまた気合い入れて後半4連覇狙っているかもしれないし、世界の試合で上手くいったらJPSAの試合にはあまり出ないかもしれません。

最終的な目標は、毎日コーチング受けているということで、自分でも想像がつかないです。コーチングを受け始めた時、3年後にこうなっているとは全く想像していませんでしたから。自分の目が正しければコーチにもなれるかなとも思うし、ノウハウを教えられるかなと。コーチングを受ける前とはサーフィンに対する考え方が変わりましたね。自分自身で現役を無理と思うまでやり続けるつもりです。

優勝があろうがなかろうが、アベレージで勝ち続けるというのはすごく難しいと思います。勝つだけでなく、勝ち続けることは違うエナジーというか。精神力というか。優勝とグランドチャンピオンは同じ意識では獲れるものではないですね。

自分の周りの選手たちもグランドチャンピオンを目指している人が多いので、来年以降ますます僅差での戦いになっていくと思います。その中にずっといられるようにやっていきたいと思っていますので応援して下さい。