JPSA

一般社団法人 日本プロサーフィン連盟

GRANDCHAMPIONS

2014年 ロングボード女子グランドチャンピオン

吉川 広夏

1992年8月8日生まれ
千葉県出身在住

 第1戦のバリは植村未来選手がダントツで優勝、私は3位でした。プロ入り2年目のシーズンというのもあり、この時は試合に対してのプレッシャーも少なく、自分は初めてのクラマスの波を乗るというのもあってドキドキワクワクしながら試合に参加していました。常に自分の憧れで、目標としていた未来選手が第1戦後は試合を休むということだったので、未来さんが着ていた『ヒート1ゼッケン赤』を第2戦から自分が着るんだ…と考えたら自然とプロとしての自覚が目覚め、自分がしっかりしなくては!と心に決めました。
 第2戦の千倉では、普段練習しているホームの御宿の波と似ていたため、ボードと波との相性が良かったです。ヒートが始まると不思議と自分の所へ波がやってくる。全てが良いサイクルでした。自分もチャンスを逃さずに良いライディングができたことが優勝に繋がりました。試合終了後から「グラチャン狙えるね!」と周りから言われる事もありましたが、自分の中ではグランドチャンピオンは考えてもみなかった夢のような事だったのでそんな簡単に獲れないと気楽に構えていました。
 第3戦の辻堂はセミファイナルで敗退しました。この時は試合に対する意気込みや楽しむ気持ちが欠けていました。いつもは結果が良くても悪くても気持ちは次へ次へ!行っているのですが、この時は試合が終わっても自分の中で切り替えができずに10日間位もやもやしていました。そんな自分に対 して怒りましたね。こんな思いをするなら勝つという意識をしっかり持とう!と次の第4戦の新島への気持ちが大きくなりました。 今思えば、ここで負けた事が後半戦の自分にとってトップを目指す大きなポイントでした。
 第4戦の新島は昨年初優勝をした自分の好きな場所でした。朝、夕も他の選手よりも多く会場に足を運んで波のブレイクや癖を知り、自分のサーフィンのラインをイメージする事が出来たので試合では自身のハイスコアーを出すことができました。田岡なつみ選手に逆転されて2位という結果でしたが、試合内容や自分のライディングに自信が持てましたし、ヒートをとても楽しむことができました。
 最終戦の鴨川はグランドチャンピオン争いで鈴木裕美選手との直接対決が注目されていましたが、ファイナルへ向かって1ヒート1ヒートを集中していこうと決めていました。家族からの「グラチャンの事は気にせずヒートを楽しんで!」という言葉でリラックスし、今年1年の試合で学んできた事が活かされ落ち着いて演技することができました。父が最終戦用にシェイプしてくれたマジックボードと出会いで安定した演技ができ、最終戦を優勝し、グランドチャンピオンを獲得しました。
 グランドチャンピオンを獲得できた勝因は「楽しむ事・冷静さ」が大きかったのではないかと思います。結果がだめだった時にそれをプラスに考えて諦めず次は頑張ろうという気持ちに切り替え、ポジティブな気持ちを持てたこと。どんな状況の時も冷静に考えて試合に挑めたことが良い結果に繋がったと思います。グランドチャンピオンを獲得したことが終わりではなく、これからがスタートだと思っています。これからも更に上を目指すと共に、色々な事へ挑戦して行きたいと思います。
 スポンサー、家族、応援してくれている皆さん、私に力をくれた大切な人に感謝しています。