JPSA

一般社団法人 日本プロサーフィン連盟

GRANDCHAMPIONS

2014年 ロングボード男子グランドチャンピオン

畑 雄二

1987年4月2日生まれ
大阪府出身在住

 去年ランキング2位で終わり、世界戦に行って1コケをしたことで、冬の間気合いを入れてハワイのプロロングボーダーにコーチをしてもらって練習をしていました。なので1戦目から絶対に勝ちに行こうと心に決めていました。
 第1戦のバリは前回クオーターファイナルで負けたので、ファイナルまで行けてほっとしたものの、いざファイナルになると波が入って来なくなり、ずっと沖で待っていましたね。たまたま残り5分前ぐらいにインサイドに行ったら波が2本立て続けに入って来て優勝することができました。ラッキーでしたね。1戦目終了後にグランドチャンピオンを意識するようになりました。
 第2戦の千倉は、ヒートが進むにつれて波が小さくなって、思いっきりサーフィンするというより戦略的にどこで待っていい波に乗るかに掛かっていました。ずっと2位で常に逆転されそうな感じでラウンドアップして、結局2位で終わりました。
 第3戦の辻堂は波が厳しかったですが、1番印象に残っているのがセミファイナルでした。1戦目優勝、2戦目2位と来ているのでここで外すとグランドチャンピオン争いがもつれこむなと思いましたね。ユージン・ティール選手が第2戦で優勝していたし、去年もそんな感じでやられていると思ったのでここは勝ちたいと思いながら、15分を過ぎたあたりで3位という状況の中、たまたま1人で左で待っていたらセットが来て、逆転してラウンドアップしました。ファイナルは練習の時から1人波が見えていた堀井哲選手とポジションがかさなりましたが、波を掴むことができ優勝することができました。表彰式の前にユージンや鈴木剛選手たちとの会話の中で「新島と鴨川は絶対負けないよ!」とユージンに言われ、確かにユージンはすごい優勝を経験しているし、まったく油断できない強豪であることには違いないですから、とにかくユージンより1つ上を目指さなければだめだと、しっかりと頭にたたみ込み迎えたのが第4戦の新島でした。
新島では初日ほとんど練習ができず、大雨と雷でヒートが次の日になりました。その日の夕方、空が晴れて来たので森大騎選手と鈴木剛選手と3人で練習に向かいました。試合の行われるポイントには誰も入っていなくて、そこで3人ヒートをやったような感じで練習ができました。波の向き、クセ、ポジションがわかりましたね。実際にファイナルでハイポイントを出せたセットはその時に入って来ていたセットでした。あの時練習に行って良かったと思いましたね。次の日に行われた試合では絶対ユージンより上に行かなくてはという思いの中で、ユージンがラウンド1からいいスコアを出していたので、すごいプレッシャーでした。でもファイナルまで行き、ファイナルヒートの最初で、練習の時に乗ったあのセットに乗れてハイポイントを出せたので、あと1本乗れば優勝できると思いました。ユージンとは波待ちのポジションが違っていて、やり合った感じはなかったですね。結果は波の選択のミスで2位でしたが、「ユージンよりは上にいく」という目的は達成することができました。それで最初はわからなかったけど、誰かに「グラチャン決まったな」と言われて表彰式の会場に行ったら名前を呼ばれて、そこで確実にグランドチャンピオンが決まったことを知りました。自分のグランドチャンピオンへの思いが実を結んで最高な瞬間でした。
 第2戦が終わってからお世話になっているシェイパーに「今年はグラチャンいけよ」「念ずるものが勝つ」と言われ、自分もグランドチャンピオンを獲りたいと強く意識をして試合に臨みました。グランドチャンピオンは“1番欲しがっている人間”が獲れるものではないかと思います。また、いろいろな人の支えがあってグランドチャンピオンが獲れたと思っています。
 シーズンオフ中の冬にトレーニングをして、来シーズンは第1戦目から狙って行きます。確実に1つ1つヒートをこなして、またグランドチャンピオンを獲りに行きたいです。